歯列矯正症例:非抜歯(マルチループ矯正) 30代女性/期間2年
Before▷After
主訴「どこで噛んだいいかわからない」
奥歯の噛み合わせ 臼歯関係は左がangleⅠ級、右がangleⅡ級で左右差がありました。
(正面観からも右上側切歯が直横を向いていて明らかに叢生の量に差があります)
上顎の叢生量に比べて下顎はそれ程乱れがないように見えますが、
下顎の歯は近心舌側傾斜(前方へ内側へ倒れ込んでいる)が強く、側方拡大が必要と判断しました。
上顎はあきらかにspace不足で犬歯が低位唇側転位(八重歯)。
しかし上顎だけ抜歯することは下顎の動きを制限することにつながり、
顎関節の動きも悪くなり症状悪化も考えられることから下顎同様拡大にて改善と判断しました。
非抜歯でも親知らずを抜歯することで後方・側方拡大が可能です。
実際、この患者さんも上顎前突(出っ歯)にはならずに治療を終えることが出来ました。